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2019年4月4日木曜日

体に効く!効果的で正しい温泉の入り方


温泉は、体の調子を整えてくれるさまざまな効能がありますが、やみくもに浸かれば良い、というものではありません。入り方一つで、体への効果が変わってきます。
今回は、「正しい温泉の入り方」についてまとめました。

禁忌症に注意

基本的に温泉は身体に良い効果をもたらすものですが、病中病後で体の抵抗力が下がっているときはかえってマイナスに働くことがあります。以下の症状の場合は、温泉入湯は避けた方が無難です。

  • 急性疾患(熱のあるとき)
  • 重症高血圧、動脈硬化症、動脈瘤
  • 重度の心臓病や心筋梗塞、狭心症
  • 重度の腎臓病
  • 重度の糖尿病
  • がん、白血病、肉腫
  • 妊娠初期と後期(安定期以外)
  • 月経中
  • 伝染病

「重症」「重度」の程度については、必ず医者の判断を仰いでいただきたいと思います。
当ブログでは、責任を負いかねますので…

入浴時のポイント

入浴前と入浴後に水分補給

入浴により汗をかくことで血液粘度が高くなります。そのため入浴前後に水分を取ることが大切です。
ちなみに飲むのは水より緑茶がベター。カテキンを含む緑茶は殺菌作用や脂肪燃焼に効果的です。入浴前なら温浴効果によりカテキンの吸収アップ、入浴後なら脱水予防になります。
温泉旅館に行くと、よくお部屋にお茶とお茶菓子が用意されていますよね。あれって実は科学的にも理にかなってるわけです。ぜひお茶をゆっくり頂いてから入浴しましょう。

お酒を飲んでの入浴は避ける

温泉旅館などでは、一杯飲んでほろ酔いの良い気分で入浴、といきたいところですが、アルコールが入った状態での入浴は、血管を拡張させ、皮膚表面への血液循環が良くなりすぎているため、脳への血流が減少し脳貧血が起こりやすい状態となっています。
また、心拍数が増加し不整脈が起こりやすくなっています。
酔い具合によっては、浴室内での転倒や、最悪溺死、といった危険も孕んでいます。酔いが醒めるのを待ってから入浴しましょう。

運動直後の入浴は避ける

飲酒後同様、運動直後の入浴も避けた方が無難です。
運動により筋肉を動かしている最中は、必要な酸素を供給するため血液が筋肉に集まってきます。また、運動の後も筋肉にたまる乳酸などの老廃物を運び去るために筋肉における血流が増加します。しかし、入浴により血流が良くなり全身に血液がめぐるため、筋肉に十分な量の血液が回らない、つまり筋肉の疲れがなかなかとれない状態になってしまいます。特に高温の湯は血管を収縮させるので、老廃物を取り除くのに十分な血流を得ることがいっそう難しくなります。
また、運動直後の入浴は心臓にかかる負担も大きく増大してしまいます。30分~1時間程度は休息を取ってから入浴するように心掛けましょう。

かけ湯をする

単に体の汚れを落とす、というマナーとしての行為にとどまらず、お湯の温度に体を慣らすため、かけ湯は念入りに行いましょう。心臓への負担を減らすため、足先など心臓に遠い部位からかけ湯をすることがポイントです。

まずは半身浴から

ついつい首までスッポリと湯舟に身を沈めたくなるものですが、はじめは半身浴からはじめましょう。いきなり首まで浸かると、心臓への負担が大きくなってしまいます。

長湯は避ける

温度、水圧及び温泉の刺激による体への負担を極力和らげるため、
半身浴→全身浴→足浴
というローテーションでゆっくりと入浴しましょう。
途中で浴槽から出て、椅子等で休憩を挟むのもおススメです。体への負担を減らすとともに、湯冷めをしにくくなるという効果も期待できます。

濡れタオルを頭に乗せる

温泉や銭湯でよく見かける光景ですが、タオルを湯舟につけない、というマナー的な側面のほか、のぼせ防止にも効果があります。なお、乾いたタオルでは効果がありません。冷たい水で濡らしたタオルを頭に乗せて冷やすことで、頭に血が上ってのぼせるのを防止できます。
また、湯舟からあがると、立ちくらみをおこすことがあります。これは下半身が水圧から解放されて、頭から足の方へと急激に血液が流れ込んでしまうからです。その場合は逆に温かいタオルが役に立ちます。温かいタオルを頭に乗せ、ゆっくりと立ち上がるのですが、予め頭部の血行を良くしておくことで立ちくらみを抑制する効果が期待できます。

出るときにシャワーで洗い流さない

温泉から上がる際にシャワーを浴びてしまうと、せっかくの温泉薬効成分が洗い流されてしまいます。温泉には皮膚の表面に膜をつくり、保温・保湿する効果がありますので、洗い流さずにそのままタオルで体を軽く拭くだけに留めておくのがおススメです。
但し、酸性泉など皮膚への刺激が強い温泉の場合、その限りではありません。泉質に応じて対応を変えていきましょう。

まとめ

正しい入浴方法を知ることは、体への良い効果を増大させるだけでなく、安全な入浴という観点からも非常に大事なことです。
誤った入り方をすると、命にかかわる事故にも繋がりかねません。
特に高齢の方や、血圧・心臓に異常や不安をお持ちの方は十分注意し、気持ちの良い入浴を楽しみましょう。

2019年3月16日土曜日

銭湯でよく見かける黄色の風呂桶「ケロリン桶」のひみつ







この黄色い桶を一度は目にしたことがあるでしょう。
通称「ケロリン桶」。日本全国の銭湯や公衆浴場で幅広く使用されている風呂桶です。
今回はこのケロリン桶についてご紹介します。


そもそもケロリンって?

ケロリンとは、富山めぐみ製薬から製造販売されている、非ピリン系の鎮痛薬です。

富山めぐみ製薬は、「富山のくすり」ブランドを育成することを目的として、株式会社廣貫堂・大協薬品工業株式会社・内外薬品株式会社の三社が共同で設立した会社です。






桶は見たことがあっても、こちらの薬を見たことがない人は多いと思います。

頭痛・生理痛・歯痛に効果があり、痛みと熱を素早く抑えるとうたわれています。
眠くなる成分は入っていないため、車を運転する前に服用しても安心。

ケロリン桶誕生の由来

1963年、内外薬品では、ケロリンをはじめとした置き薬向け製品は好調でしたが、全国に薬局薬店がふえ、ケロリンを置いてもらいたいという夢を抱くようになりました。そして夢の実現に向かって全国の薬局薬店をまわり始めたのです。 そんなとき、内外薬品に睦和商事の当時営業スタッフだった山浦氏(現睦和商事社長)から「湯桶にケロリンの広告を出しませんか?」と持ち掛けられたのがキッカケだそうです。


当時の銭湯は木製の湯桶を使用していましたが、衛生上の問題から合成樹脂製の桶に切り替わりつつある時期でした。「風呂桶を使った広告は多くの人が目にするはず」ということで話がまとまり、東京温泉(東京駅八重洲口)に置いたのが最初です。

また、ビジネスモデルとしても良くできており、ケロリン桶1個当たりの原価が600円、その半額の300円を内外薬品が広告費として負担するのが大まかな目安だったようです。この条件だと銭湯側は1個300円でケロリン桶を仕入れることが可能。ケロリンをPRしたい内外薬品にとっても、桶を安く仕入れたい銭湯にとっても、双方にメリットがあったわけです。

これが好評を博し、ケロリンの桶は全国の銭湯・温泉・ゴルフ場などの浴室へと波及していったのです。以来、延べ250万個も納入。現在も年4、5万個のペースで納入が続けられています。
風呂桶に広告、というアイデアが素晴らしいですよね。思いつきそうでなかなか思いつかない。

ケロリン桶の特徴

とても頑丈

一番の特徴はその頑丈さ。別名「永久桶」とも呼ばれるほどです。
ポリプロピレン樹脂製で、銭湯で子供が蹴飛ばしても、腰掛けにされてもビクともしないのがウリとのこと。
管理人も初めて桶に触れたときはその硬さに少しビックリしたのを覚えています。

また、広告印刷がプラスチックの表面にではなく、内部に埋め込まれるキクプリントという技術を採用しているため、文字が消えにくいのが特徴です。

結果的に桶が長持ちし代替の必要があまりないから、長期間の広告効果も期待でき、他社の参入も許さなかったわけですね。かしこい。

鮮やかな黄色

なんといってもその鮮やかな黄色が風呂場ではとても目立ちます。
しかし製造当初は実は白色だったそうです。湯垢による汚れが目立ったため、後に黄色い桶に改変されたとのこと。


実はいろんな種類がある

一口にケロリン桶といっても、実はさまざまな種類が存在します。





ケロリン桶には関東サイズと関西サイズがあります。

・A型(関東):重さ360g 直径225mm 高さ115mm
・B型(関西):重さ260g 直径210mm 高さ100mm

関西の方が少し小さ目なつくりとなっています。
関西には、湯舟から桶を使ってかけ湯をする習慣があり、関東型を使った場合湯が入りすぎて重くなってしまうからです。





ケロロ軍曹やけものフレンズとのコラボバージョンも。






ストラップや薬用入浴剤もあります。

まとめ

ケロリンが日本の浴場を席巻しているのにはちゃんと理由がありました。
もはや日本の銭湯文化にケロリン桶は外せないですね。
銭湯の数が年々減っている影響もあり、経営は決して楽ではないのかも知れませんが、管理人を含めてたくさんのファンがいます。ぜひこれからも頑張ってほしいものです。


2019年2月18日月曜日

リラックスできる!疲れが取れる正しい入浴方法






温泉やスーパー銭湯に行く目的は人によって様々ですが、
「疲れを取りたい」「リラックスしたい」という理由で行く方が多いと思います。

しかし、入浴方法を間違えると、疲れを取るどころか逆に疲労をためてしまうことにもなりかねません。
今回は疲労の原因と正しい入り方についてご紹介します。


入浴による疲労回復効果

まずはじめに、入浴による3つの疲労回復効果についてご説明します。


血行やリンパの流れを促進する「静水圧効果」

静水圧は、お風呂の中で体にかかる水圧のこと。静水圧により心臓の動きが活発になって、血行やリンパの流れがよくなり、マッサージ効果が生まれます。むくみも解消するので、立ちっぱなしで足に疲れが溜まっているときにもお勧めです。

自律神経に働きかける「温熱効果」

温かいお湯(42℃以上)だと交感神経が働き、新陳代謝が促進されます。その結果、疲労物質の排出を助け、汗をかいて老廃物も排泄されるので体の疲労が回復されます。ぬるめお湯(38~41℃)だと、副交感神経が働きリラックスするので、心の疲労回復に効果があります。

ゆりかごのような気分でリラックスできる「浮力効果」

お風呂の中では体重が1/9ほどになると言われています。体が浮くので浴槽の中で力を抜けば、ふわふわと体が浮いてリラックスする効果があり、心の疲労を回復させることができます。




入浴で逆に疲れてしまう原因

心身の疲労回復に役立つはずの入浴も、時と場合によっては逆効果。
以下のような入浴方法はできるだけ避けましょう。



食事直後の入浴


食事をした直後は、消化や吸収を促すために胃や腸に血液を集中させる必要があります。しかし、食事の直後に入浴してしまうと、血液が体全体に行き渡って胃腸への血液供給が減り、消化不良や胃もたれ、吐き気などを感じることがあります。


運動直後の入浴


運動直後は、平常時より心拍数が上がっており心臓への負荷が大きくなっています。
また、激しい運動の直後は筋肉が炎症を起こしているので、温泉でさらに温めると疲労の回復が遅れてしまいます。

水分補給なし

入浴で汗をかくことにより、軽度の脱水症状となり、疲れを感じます。


高温のお湯


心臓に負荷がかかり身体への負担が大きくなります。


深夜の入浴


眠気を堪えての入浴より睡眠の方が疲労回復効果は大です。また、入浴により交感神経が高まり、睡眠の質を落とす原因になります。


長湯


特に温泉などに行くと長湯になりがちですが、その分身体に負荷がかかってしまいます。


正しい入浴方法

上記の状況をできるだけ避けることで疲労回復に効果的な入浴方法になるでしょう。


食後はしっかり休憩してから入浴


少なくとも30~45分ほど休憩してから入浴しましょう。



運動後はしっかり休憩してから入浴

クールダウンや適度の休憩を入れ、心拍数を正常値に戻してから入浴してください。
大きな負荷をかけた筋肉は、アイシングしてから入浴するようにしましょう。


水分補給をしっかりと


入浴前にはしっかりと水分補給をしましょう。水分が身体に吸収されるまで時間がかかるので入浴する15分ほど前に飲むのがおすすめです。また、体内の水分が減少すると血液がドロドロになり、脳に供給される血液の量も減ってしまいます。そのため、入浴後にも水分を補給してください。これにより全身に血液が行き渡って疲労の回復が促されます。

最初はぬるめのお湯につかる

心臓に過大な負荷がかからないよう、体温をお湯の温度に徐々に近づけるのがポイントです。ぬるいお湯に下半身からゆっくり浸かるようにしましょう。半身浴もおススメです。

深夜の入浴は避ける

眠さを堪えての入浴よりも、睡眠を優先しましょう。しっかり眠った後の朝風呂の方がよほど気持ちの良いものです。

過度の長湯は避ける

特に高温の風呂は身体への負担が大です。ほどほどを意識しましょう。



ちょっとした工夫と意識で、より入浴効果をアップさせることができます。温泉やスーパー銭湯はもちろんのこと、自宅のお風呂でも実践できることが多いと思いますので、ぜひお試しいただきたいと思います。


◆関連記事
体に効く!効果的で正しい温泉の入り方

2019年2月2日土曜日

これで納得!「銭湯」と「スーパー銭湯」の違いを解説






このブログで紹介している「スーパー銭湯」。
ところで、いったい何が「スーパー」なのでしょうか?

【super(スーパー)】:「超」「普通よりものすごいこと」

「超銭湯」「普通よりすごい銭湯」ってことですよね。

施設規模の違い?
水道水だと銭湯で、温泉だとスーパー?

いまいちハッキリしないので、調べてみました。

法令(条例)による分類


実は、銭湯とスーパー銭湯は法令により明確に分類されています。
「公衆浴場法」という法律で、公衆浴場を大きく2つの種類にわけているのです。

銭湯は、公衆浴場法で「普通浴場」に分類


ちなみに札幌市の条例では、
「公衆入浴施設であって、その利用の目的及び形態が地域住民の日常生活においてその健康の保持及び保健衛生の確保に必要不可欠のものとして使用される公衆浴場をいう」
と記載されています。

お風呂がまだ家庭にあまり普及していなかった時代に制定された法律で、銭湯は生活に欠かせない公共性の高い施設として位置づけられていました。
そのため、誰もが使えるようにと入浴料金の上限も定められています。
現在の札幌市上限金額は、大人440円。

そのほか、浴室や脱衣所の広さなどの衛生基準や、銭湯同士が過当競争にならないよう設置(出店)制限もあります。水道料金も一般より優遇されている模様です。

スーパー銭湯は、公衆浴場法で「その他の浴場」に分類


その他の浴場について、札幌市条例では
「普通浴場及び福利厚生浴場以外の公衆浴場をいう」
と記載されています。
(福利厚生浴場は不特定多数ではなく特定の人向けの施設のため、ここでは省略します)

保健衛生のための施設ではないので、料金も自由に設定が可能。
ただし銭湯のような優遇措置はありません。

ちなみに、ソープランドも「その他の浴場」になります。
まぁこちらは風営法など他の法律による縛りもたくさんありそうですが。

規模や設備による分類

法律では明確に分かれているものの、もっと単純に考えて分類することもあります。

温泉かどうかは関係ない

スーパー銭湯=温泉でしょ?と勘違いされている方もいますが、銭湯・スーパー銭湯の区分と温泉かどうかは全く別次元の話で関係ありません。
水道水のみでも立派なスーパー銭湯を名乗ることができるのです。

図で表すとこんな感じになります。


管理人はやっぱり天然温泉を備えたスーパー銭湯がお得感があって好きですね。