2019年2月21日木曜日

温泉の種類・分類についての解説








温泉と一口に言っても、いろいろな種類が存在します。
主な分類方法として、

◆泉温(温度)による分類
◆浸透圧による分類
◆水素イオン濃度(pH)による分類
◆泉質による分類

があります。


泉温(温度)による分類


温泉は湧出口(源泉)での泉温によって、次の4つに分類されます。

1.冷鉱泉    25℃未満
2.低温泉    25~34℃未満
3.温泉(普通泉)34~42℃未満
4.高温泉    42℃以上

温泉の浴場はほとんど適温とされる42℃前後に設定されています。
冷鉱泉・低温泉・温泉は加温しているケースが多いです。

また、源泉の温度が高いほど、効能成分が多い傾向があります。
しかしながら、温度が高すぎると逆に加水して温度を下げる必要があり、そうなると逆に成分が薄まってしまう場合もあるので、一概に熱い方が良いというわけでもないんですね。



浸透圧による分類


温泉は各種の塩類が溶けている液体で「浸透圧」なるものを持っています。
人体を作っている細胞液と等しい浸透圧を持つ液体を「等張液」といいますが、これは8.8グラムの食塩を1リットルの水に溶かした食塩水に相当します。

1.低張性泉  等張液より浸透圧が低い(温泉1kg当たり8g未満)
2.等張性泉  等張液と同じ浸透圧(温泉1kg当たり8~10g未満)
3.高張性泉  等張液より浸透圧が高い(温泉1kg当たり10g以上)


低張泉はサラサラしたやさしい湯であり、温泉の「水分」が体に吸収されやすいという特徴があります。

一方、高張泉は「温泉成分」が肌に浸透しやすいという特徴を持っています。


水素イオン濃度(pH)による分類


pH(ピーエッチ)とは水溶液中の水素イオン濃度のことで、0~14の数値で酸性なのか中性なのかアルカリ性なのかを表した指標です。
※pH7は中性、pH7よりも数値が小さいと酸性、pH7よりも数値が大きいとアルカリ性です。酸性の温泉はなめると酸っぱく、アルカリ性の温泉は苦みが感じられます。


1.強酸性泉    pH2未満
2.酸性泉     pH2~3未満
3.弱酸性泉    pH3~6未満
4.中性泉     pH6~7.5未満
5.弱アルカリ性泉 pH7.5~8.5未満
6.アルカリ性泉  pH8.5以上

酸性泉には殺菌効果があり、皮膚病に効果ありと言われています。
中性泉は肌に優しく、アルカリ性泉は肌がツルツルになる美肌効果が期待できます。


泉質による分類


温泉に溶け込んでいる成分によって、細分化されます。

2019年2月20日水曜日

温泉は法律で定義が定められている






何をもって「温泉」と言えるのか、考えたことはありますか?
実は、ちゃんとした定義があるのです。

法律で定義が定められている

昭和23年に制定された「温泉法」により、地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)で、

1.温泉源から採取されるときの温度が摂氏25℃以上あるか
2.遊離炭酸、リチウムイオン、総硫黄、ラドンなど指定された18種類の成分が1つでも規定量以上含まれているか
3.1kg中に溶け込んでいる物質の総量が1,000mg以上であるか

これらのいずれかの条件を満たせば「温泉」ということになります。

意外なことに、必ずしもあたたかくて効能たっぷりである必要はないんですね。


温泉の成分・禁忌症等の掲示が必要

利用の許可を得た施設では、温泉の成分・禁忌症等の掲示が必要です。
掲示は、登録分析機関の行う温泉成分分析の結果(10年に一度の定期的な分析を要する)に基づくことが必要です。


これが温泉分析書。
小さくて見づらいですが…湧出地や泉温、含有成分、泉質、禁忌症・適応症が記載されています。


別表で細かく禁忌症・適応症が記載されていたり、入浴または飲用上の注意が記載されていることが多いです。


加水や加温、循環ろ過を行っている場合、その実施状況と理由の明示が義務付けられています。


温泉においては、これらは浴場入口付近や脱衣所に掲示されていますので、ぜひチェックしてみてください。


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温泉の種類・分類についての解説
早わかり!温泉の泉質・効能ガイド

2019年2月18日月曜日

リラックスできる!疲れが取れる正しい入浴方法






温泉やスーパー銭湯に行く目的は人によって様々ですが、
「疲れを取りたい」「リラックスしたい」という理由で行く方が多いと思います。

しかし、入浴方法を間違えると、疲れを取るどころか逆に疲労をためてしまうことにもなりかねません。
今回は疲労の原因と正しい入り方についてご紹介します。


入浴による疲労回復効果

まずはじめに、入浴による3つの疲労回復効果についてご説明します。


血行やリンパの流れを促進する「静水圧効果」

静水圧は、お風呂の中で体にかかる水圧のこと。静水圧により心臓の動きが活発になって、血行やリンパの流れがよくなり、マッサージ効果が生まれます。むくみも解消するので、立ちっぱなしで足に疲れが溜まっているときにもお勧めです。

自律神経に働きかける「温熱効果」

温かいお湯(42℃以上)だと交感神経が働き、新陳代謝が促進されます。その結果、疲労物質の排出を助け、汗をかいて老廃物も排泄されるので体の疲労が回復されます。ぬるめお湯(38~41℃)だと、副交感神経が働きリラックスするので、心の疲労回復に効果があります。

ゆりかごのような気分でリラックスできる「浮力効果」

お風呂の中では体重が1/9ほどになると言われています。体が浮くので浴槽の中で力を抜けば、ふわふわと体が浮いてリラックスする効果があり、心の疲労を回復させることができます。




入浴で逆に疲れてしまう原因

心身の疲労回復に役立つはずの入浴も、時と場合によっては逆効果。
以下のような入浴方法はできるだけ避けましょう。



食事直後の入浴


食事をした直後は、消化や吸収を促すために胃や腸に血液を集中させる必要があります。しかし、食事の直後に入浴してしまうと、血液が体全体に行き渡って胃腸への血液供給が減り、消化不良や胃もたれ、吐き気などを感じることがあります。


運動直後の入浴


運動直後は、平常時より心拍数が上がっており心臓への負荷が大きくなっています。
また、激しい運動の直後は筋肉が炎症を起こしているので、温泉でさらに温めると疲労の回復が遅れてしまいます。

水分補給なし

入浴で汗をかくことにより、軽度の脱水症状となり、疲れを感じます。


高温のお湯


心臓に負荷がかかり身体への負担が大きくなります。


深夜の入浴


眠気を堪えての入浴より睡眠の方が疲労回復効果は大です。また、入浴により交感神経が高まり、睡眠の質を落とす原因になります。


長湯


特に温泉などに行くと長湯になりがちですが、その分身体に負荷がかかってしまいます。


正しい入浴方法

上記の状況をできるだけ避けることで疲労回復に効果的な入浴方法になるでしょう。


食後はしっかり休憩してから入浴


少なくとも30~45分ほど休憩してから入浴しましょう。



運動後はしっかり休憩してから入浴

クールダウンや適度の休憩を入れ、心拍数を正常値に戻してから入浴してください。
大きな負荷をかけた筋肉は、アイシングしてから入浴するようにしましょう。


水分補給をしっかりと


入浴前にはしっかりと水分補給をしましょう。水分が身体に吸収されるまで時間がかかるので入浴する15分ほど前に飲むのがおすすめです。また、体内の水分が減少すると血液がドロドロになり、脳に供給される血液の量も減ってしまいます。そのため、入浴後にも水分を補給してください。これにより全身に血液が行き渡って疲労の回復が促されます。

最初はぬるめのお湯につかる

心臓に過大な負荷がかからないよう、体温をお湯の温度に徐々に近づけるのがポイントです。ぬるいお湯に下半身からゆっくり浸かるようにしましょう。半身浴もおススメです。

深夜の入浴は避ける

眠さを堪えての入浴よりも、睡眠を優先しましょう。しっかり眠った後の朝風呂の方がよほど気持ちの良いものです。

過度の長湯は避ける

特に高温の風呂は身体への負担が大です。ほどほどを意識しましょう。



ちょっとした工夫と意識で、より入浴効果をアップさせることができます。温泉やスーパー銭湯はもちろんのこと、自宅のお風呂でも実践できることが多いと思いますので、ぜひお試しいただきたいと思います。


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体に効く!効果的で正しい温泉の入り方

2019年2月17日日曜日

ドライブの途中休憩におススメ! 三笠天然温泉 太古の湯【入湯レポート】






旭川からの出張帰りに立ち寄ったのが、ここ、三笠天然温泉 太古の湯。
国道12号線沿いの道の駅に隣接しており、高速三笠ICからも5分程度でアクセスできる好立地です。
重厚感と和の趣が感じられる木造の立派な建物がお出迎えしてくれます。



広々として、落ち着いた雰囲気の館内

さっそく中へ。
フロントで靴箱のキーと引き換えにロッカーキーを受け取ります。
ここでバスタオル・ハンドタオル・館内着有りのプランを選ぶこともできるので、手ぶらでの訪問も大丈夫。

館内は木を多くあしらった落ち着いた雰囲気。
全てのスペースが広くとられており、天井も高いので解放感があります。


温泉ホテルのような高級感のある浴場

広い廊下を進み、脱衣所へGO。

脱衣所はフロントで渡された指定のロッカーを使用する形式。
ロッカールームも黒色・木製で統一され、高級感と清潔感が漂います。
ドライヤー使用が無料だったり乳液・ブラシが用意されていることに加え、大きな三面鏡が備え付けられています。
日帰り施設としては珍しいですね。特に女性には嬉しいのではないでしょうか。


浴場へと入ります。

館内同様、高い天井には梁が巡らされ、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

まず目に入るのが巨大な主浴槽。たまゆらの1.5倍はありそうな大きさです。
泉質はナトリウムー塩化物温泉でポカポカ温まるタイプです。
管理人訪問時は、お客さんが少なめだったためこの巨大な風呂をほぼ一人占め。
これだけでも入浴料払う価値あると思っちゃいました。



その他内風呂には入浴剤を利用した日替わり風呂や寝湯のジェットバスがあります。
寝湯はぬるめの上に、ジェット噴出口が足裏・膝裏・腰裏・背中と多くあるのでものすごく気持ちよく、おススメです。

また、ドライサウナと岩盤浴が利用できます。
岩盤浴は別料金、という施設が多い中、ここでは無料で使用できるのが嬉しいところ。

露天にはテレビモニタが備え付けられた豪華な檜風呂と、さらに大き目の石風呂の2つの浴槽があります。こちらも両方が天然温泉で満足度高し。



休憩所も広々。個別のTVモニタまで付いています。

落ち着いた雰囲気と設備の充実した広い館内はのんびりと休養するのに最適。
料金も手ごろなので、家から近ければ間違いなく常連になるでしょう。
自信を持っておススメできる施設です。

Data

訪問日:2019年2月
施設名:三笠天然温泉 太古の湯
TEL:01267-2-8700
住所:三笠市岡山1042-20
入浴料金:【平日・土曜日】大人(中学生以上)650円 子供(6~12歳)370円 幼児(3~5歳)270円
     【日曜日・祝日】大人(中学生以上)750円 子供(6~12歳)420円 幼児(3~5歳)320円 ※館内着・フェイス、バスタオル無しの場合
営業時間:10:00~23:00
泉質:ナトリウムー塩化物温泉

管理人の評価

お湯具合   ★★★★☆
浴室内充実度 ★★★★★
浴室外充実度 ★★★★★
コスパ    ★★★★★

2019年2月15日金曜日

ビジネスホテルで温泉が堪能できる!白鳥の湯 スーパーホテル釧路駅前【入湯レポート】




最近はビジネスホテルでも温泉を備えたところが多いですよね。
今回は出張で訪れた釧路の施設をご紹介。
あ、ここは日帰りじゃあないのですが・・・番外編ということで。


最低気温が-18℃という厳しい冷え込みとなった2月某日、お邪魔したのはスーパーホテル釧路駅前。
釧路駅・バスターミナルが至近の便利な立地です。

小さいながられっきとした温泉

スーパーホテルは全国にたくさん展開していますが、多くの店舗で温泉が導入されておりウリの一つとしています。
ここ、釧路駅前店舗でも憩の家茅沼の源泉を利用した温泉が導入されています。
源泉の所在地は標茶町なので、お湯を輸送してきてるんでしょうね。

浴場は1F、ロビーから食堂を抜けた場所に位置。

お風呂は1か所のみのため、時間別の男女交代制です。

この暖簾をひっくり返すと女湯表示に早変わり。


他にお客様もおらず、撮影禁止表示もなかったためパシャっと。
浴槽はさすがにコンパクトで、3名入ると満員といったところです。
まぁこれは仕方ないのでしょう。


泉質はメジャーなナトリウムー塩化物温泉
さすがに加温、循環ろ過式でしょう。熱々だったし。

洗い場も3つのみとコンパクト。

他の入浴専用施設と比べて、設備面で劣るのは仕方ありません。
しかしながら、ビジネスホテルで大きな浴槽、しかも温泉に浸かれるというのは疲れも取れるしとっても魅力に思えます。

Data

訪問日:2019年2月
施設名:スーパーホテル釧路駅前(源泉名 茅沼温泉 憩の家)
TEL:0154-25-9000
住所:釧路市末広町14丁目1-2
入浴料金:日帰り不可
泉質:ナトリウムー塩化物温泉

管理人の評価

お湯具合   ★★☆☆☆
浴室内充実度 ★☆☆☆☆
浴室外充実度 ★☆☆☆☆

2019年2月10日日曜日

札幌周辺では希少!源泉かけ流しと言えば、ながぬま温泉【入湯レポート】






前回、源泉かけ流し温泉についての記事を書いていたら、無性に入りたくなってしまったので…行ってきました、ながぬま温泉。

源泉かけ流しについての記事はこちら↓

温泉の「源泉かけ流し」ってどういう意味?

隣には源泉水を利用した豆腐工房があり、温泉内の売店でも
色々な種類の豆腐が販売されています。

年季の入った看板。

ではさっそく中へ。

入浴券を購入し、ロビー・畳の広い休憩所を抜けて浴場に向かいます。
この休憩所は最大300人入れるという広々スペース。

長い廊下を通り浴場棟へ。
ここは宿泊も可能で、客室もあるためこのような造りなのです。


100%源泉かけ流しの広い浴槽

浴場に入ると、まず目に入るのが広々とした大浴槽。
この浴槽は源泉かけ流しとなっています。

壁に掲示された説明文によると、毎分1,150リットルの湧出量を誇るとのこと。
源泉温度が51℃と高いため、加水・加温なしでの贅沢な源泉かけ流しが可能です。
いわゆる「100%源泉かけ流し」ってやつですね。

逆に入浴するには温度が高いため、熱交換器という装置を利用して泉温を適温まで下げているそうです。

泉質は含よう素-ナトリウムー塩化物強塩温泉。pH値7.5の弱アルカリ性泉です。
塩分が高く、舐めると少ししょっぱい。
保温に優れ、体の芯から温まる感じがしました。


その他、内風呂にはジェットバス、ジャグジー、サウナ、水風呂等があります。
ジャグジーの水流も強めで気持ち良い。

露天風呂もまずまずの広さ。内風呂同様、源泉かけ流しとなっています。


とにかく気に入ったのは、泉質もさることながら、主浴槽の広さ。
豊富な湯量で、これぞ温泉!という贅沢気分を味わえます。
それでいてリーズナブルな料金なので、人気があるのも頷けます。

逆にイマイチ残念だったのは…浴槽の広さに比べ、洗い場が少ない気がします。
行く曜日と時間帯によっては、待ちが発生する場合もあるでしょう。
まぁ広いお風呂にのんびり浸かってればよいのですが。

食事処や売店も地元の食材をふんだんに取り入れています。

バイキングが実質700円で楽しめます。これはかなりお得っぽい。


Data

訪問日:2019年2月
施設名:ながぬま温泉
TEL:0123-88-2408
住所:夕張郡長沼町東6線北4番地
入浴料金:大人(中学生以上)600円 小人(小学生)300円 幼児無料
営業時間:9:00~22:00
泉質:含よう素-ナトリウム-塩化物強塩温泉

管理人の評価

お湯具合   ★★★★★
浴室内充実度 ★★★★☆
浴室外充実度 ★★★★★
コスパ    ★★★★★

2019年2月9日土曜日

温泉の「源泉かけ流し」ってどういう意味?解説します!






温泉に行くとよく目にするワードに「源泉かけ流し」というのがありますよね。
いかにも良いお湯!って感じで、ありがたみが有りそうな響きですが、これって一体どういう意味なんでしょうか?

単語を分解して意味を考える

いまいちピンと来ないので、「源泉」と「かけ流し」2つの単語に分けて考えます。
まずはおしりの「かけ流し」から。

かけ流し

日本源泉かけ流し温泉協会のHPによると、

・新しい湯を常に浴槽に注いでいること
・注がれた分だけの湯が浴槽の外にあふれていること
・あふれた湯は決して浴槽に戻さないこと
・湯量の不足を補うために、浴槽内で循環ろ過させないこと

とあります。
新鮮な温泉が常に保たれており、体への効果がより一層期待できそうですよね。

しかし、ややこしいのはここから。


源泉

辞書をめくると、物事・金銭や考え方が発生する源としての意味もありますが(源泉徴収票とか)、温泉に限って言えば

地中から温泉が湧き出てくる場所

のことです。

さらに、日本源泉かけ流し温泉協会のHPにによれば

・温泉法で定められた温泉であること
・所有する自家源泉、または共同源泉からの引き湯を使用していること

ここまではまぁいいでしょう。
しかし、ここでひとつ論争が発生しています。それは

加温・加水はOKなのか?

ということです。



地中から湧き出る源泉ですから、場所によってその温度はさまざま。入浴するには低すぎたり、逆にものすごく熱い場合もあるわけです。

温度が低い場合、ボイラー等で適温まで上げる必要があるし、高い場合は水を加えてぬるくする必要がでてきます。


しかし温度や水を加えることによって少なからず成分が変わるわけだから「それじゃ源泉と言えないだろう」という意見があるのです。


源泉かけ流しについての様々な見解

「源泉かけ流し」に対する見解として

・日本温泉協会:加温は可能 加水は不可
・日本源泉かけ流し温泉協会:泉質を損なわない範囲での最低限の加温・加水は可
・じゃらん:加温も加水も不可

と見事にバラバラ。

なので「源泉100%かけ流し」とか「温泉かけ流し」とかますます紛らわしい言葉も派生しています。

まとめ

権威のありそうな面々の意見が割れているのだから困りますよね~。
多分ずっとこのままなのでしょう。

まぁ、管理人としては気持ちよく温泉に入れれば細かいことは気にしないので(笑)

当ブログにおいてはルールが最も緩めである日本源泉かけ流し温泉協会の定義に準じ、


【源泉かけ流し】
・湧き出したままの成分を損なわない源泉が、新鮮な状態のままで浴槽を満たしていること
・入浴に適した温度にするため、泉質を損なわない範囲での加温・加水は可能

の扱いといたします。


ちなみに、札幌市内及び近郊で楽しめる源泉かけ流し温泉としては、

森林公園温泉きよら(厚別区)
豊平峡温泉(南区)
つきさむ温泉(豊平区)
ながぬま温泉(長沼町)

などがあります。
それぞれレビューがありますので、是非ご覧くださいませ。

2019年2月3日日曜日

安定のクオリティ 北のたまゆら桑園【入湯レポート】






今日は買い物ついでに、札幌市中央区の、北のたまゆら 桑園へ行って参りました。


JR桑園駅からほど近く便利なロケーションです。駐車場もまずまずの広さがあります。


開店時間はなんと朝の7時から。朝風呂が楽しめるのは嬉しいですね。

では中へ入りましょう。

安定のたまゆらクオリティ

造りは市内及び近郊にあるたまゆらとほぼ同じです。

コスパ良し!北のたまゆら 江別
コスパ良し! 北のたまゆら 厚別

お客さんがとても多いにも関わらず、メインの天然温泉浴槽は充分に大きいので圧迫感はありません。

たまゆらお約束!のブラックシリカ湯ももちろんあります。
こちらはメインの天然温泉浴槽より小さめですが、少しだけ温度が低く設定してあり、好みによって使い分けるとよいと思います。

その他内湯エリアには、ジェット風呂や電気風呂、サウナ、水風呂と一通り揃っています。

露天風呂も温泉。こちらは他のたまゆらより大き目の造りです。湯温も絶妙でとても心地よく入浴させていただきました。
露天エリアには寝湯もあります。



440円の銭湯料金で抜群のコスパ。この値段でこの設備なら言うことありませんね。


ちなみに今回は貯まったスタンプカードを使用。無料で楽しませていただきました。


浮いたお金でビールを楽しみました。

しいて不満点を挙げるとすれば…仕方ない話なのですが、やっぱり混んでいます。コスパ良いですからね。


営業時間が長いので、空いてそうな時間を見計らって行きましょう。

Data

訪問日:2019年2月
施設名:天然温泉やすらぎの湯 北のたまゆら 桑園
TEL:011-611-2683
住所:札幌市中央区北11条西16丁目1-34
入浴料金:大人(13歳以上)440円 小人(6~12歳)140円 幼児(0~5歳)無料
営業時間:7:00~25:00
定休日:年中無休

管理人の評価

お湯具合   ★★★☆☆
浴室内充実度 ★★★★☆
浴室外充実度 ★★★★☆
コスパ    ★★★★★

2019年2月2日土曜日

これで納得!「銭湯」と「スーパー銭湯」の違いを解説






このブログで紹介している「スーパー銭湯」。
ところで、いったい何が「スーパー」なのでしょうか?

【super(スーパー)】:「超」「普通よりものすごいこと」

「超銭湯」「普通よりすごい銭湯」ってことですよね。

施設規模の違い?
水道水だと銭湯で、温泉だとスーパー?

いまいちハッキリしないので、調べてみました。

法令(条例)による分類


実は、銭湯とスーパー銭湯は法令により明確に分類されています。
「公衆浴場法」という法律で、公衆浴場を大きく2つの種類にわけているのです。

銭湯は、公衆浴場法で「普通浴場」に分類


ちなみに札幌市の条例では、
「公衆入浴施設であって、その利用の目的及び形態が地域住民の日常生活においてその健康の保持及び保健衛生の確保に必要不可欠のものとして使用される公衆浴場をいう」
と記載されています。

お風呂がまだ家庭にあまり普及していなかった時代に制定された法律で、銭湯は生活に欠かせない公共性の高い施設として位置づけられていました。
そのため、誰もが使えるようにと入浴料金の上限も定められています。
現在の札幌市上限金額は、大人440円。

そのほか、浴室や脱衣所の広さなどの衛生基準や、銭湯同士が過当競争にならないよう設置(出店)制限もあります。水道料金も一般より優遇されている模様です。

スーパー銭湯は、公衆浴場法で「その他の浴場」に分類


その他の浴場について、札幌市条例では
「普通浴場及び福利厚生浴場以外の公衆浴場をいう」
と記載されています。
(福利厚生浴場は不特定多数ではなく特定の人向けの施設のため、ここでは省略します)

保健衛生のための施設ではないので、料金も自由に設定が可能。
ただし銭湯のような優遇措置はありません。

ちなみに、ソープランドも「その他の浴場」になります。
まぁこちらは風営法など他の法律による縛りもたくさんありそうですが。

規模や設備による分類

法律では明確に分かれているものの、もっと単純に考えて分類することもあります。

温泉かどうかは関係ない

スーパー銭湯=温泉でしょ?と勘違いされている方もいますが、銭湯・スーパー銭湯の区分と温泉かどうかは全く別次元の話で関係ありません。
水道水のみでも立派なスーパー銭湯を名乗ることができるのです。

図で表すとこんな感じになります。


管理人はやっぱり天然温泉を備えたスーパー銭湯がお得感があって好きですね。