2019年2月9日土曜日

温泉の「源泉かけ流し」ってどういう意味?解説します!






温泉に行くとよく目にするワードに「源泉かけ流し」というのがありますよね。
いかにも良いお湯!って感じで、ありがたみが有りそうな響きですが、これって一体どういう意味なんでしょうか?

単語を分解して意味を考える

いまいちピンと来ないので、「源泉」と「かけ流し」2つの単語に分けて考えます。
まずはおしりの「かけ流し」から。

かけ流し

日本源泉かけ流し温泉協会のHPによると、

・新しい湯を常に浴槽に注いでいること
・注がれた分だけの湯が浴槽の外にあふれていること
・あふれた湯は決して浴槽に戻さないこと
・湯量の不足を補うために、浴槽内で循環ろ過させないこと

とあります。
新鮮な温泉が常に保たれており、体への効果がより一層期待できそうですよね。

しかし、ややこしいのはここから。


源泉

辞書をめくると、物事・金銭や考え方が発生する源としての意味もありますが(源泉徴収票とか)、温泉に限って言えば

地中から温泉が湧き出てくる場所

のことです。

さらに、日本源泉かけ流し温泉協会のHPにによれば

・温泉法で定められた温泉であること
・所有する自家源泉、または共同源泉からの引き湯を使用していること

ここまではまぁいいでしょう。
しかし、ここでひとつ論争が発生しています。それは

加温・加水はOKなのか?

ということです。



地中から湧き出る源泉ですから、場所によってその温度はさまざま。入浴するには低すぎたり、逆にものすごく熱い場合もあるわけです。

温度が低い場合、ボイラー等で適温まで上げる必要があるし、高い場合は水を加えてぬるくする必要がでてきます。


しかし温度や水を加えることによって少なからず成分が変わるわけだから「それじゃ源泉と言えないだろう」という意見があるのです。


源泉かけ流しについての様々な見解

「源泉かけ流し」に対する見解として

・日本温泉協会:加温は可能 加水は不可
・日本源泉かけ流し温泉協会:泉質を損なわない範囲での最低限の加温・加水は可
・じゃらん:加温も加水も不可

と見事にバラバラ。

なので「源泉100%かけ流し」とか「温泉かけ流し」とかますます紛らわしい言葉も派生しています。

まとめ

権威のありそうな面々の意見が割れているのだから困りますよね~。
多分ずっとこのままなのでしょう。

まぁ、管理人としては気持ちよく温泉に入れれば細かいことは気にしないので(笑)

当ブログにおいてはルールが最も緩めである日本源泉かけ流し温泉協会の定義に準じ、


【源泉かけ流し】
・湧き出したままの成分を損なわない源泉が、新鮮な状態のままで浴槽を満たしていること
・入浴に適した温度にするため、泉質を損なわない範囲での加温・加水は可能

の扱いといたします。


ちなみに、札幌市内及び近郊で楽しめる源泉かけ流し温泉としては、

森林公園温泉きよら(厚別区)
豊平峡温泉(南区)
つきさむ温泉(豊平区)
ながぬま温泉(長沼町)

などがあります。
それぞれレビューがありますので、是非ご覧くださいませ。

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