そして温泉はその主成分により大きく11種類に分けられ、泉質により効能が定められています。
日本の温泉は、温泉法によって「温泉分析表」を提示することが義務付けられているので、その温泉がどの泉質に分類されているのかが必ず明示されています。
それぞれの泉質と、札幌市内及び近郊で入れる施設についてご紹介します。
なお、温泉には泉質による分類以外に、泉温・浸透圧・水素イオン濃度による分類方法があります。以下の記事で解説しておますので、あわせてご覧ください。
温泉の種類・分類は泉温・浸透圧・水素イオン濃度・泉質の4つで決まる
単純泉
無色透明で無臭。含まれる成分が薄く刺激が弱いため、入り心地が良く高齢者や幼児でも安心。疲労回復から病後回復期の静養、骨折・外傷後の療養まで幅広い効能があると言われています。
⇒竹山高原温泉 など
二酸化炭素泉
無色透明で炭酸ガスの小気泡が肌につく泡の湯。一般的に泉温は低いが、炭酸ガスが身体を刺激し毛細血管を拡張するので、血行が良くなり保温効果が高い。血液の循環が良くなるため血圧を下げる特徴もあります。
炭酸水素塩泉
アルカリ性の温泉で、含有成分により「重曹泉」と「重炭酸土類泉」に分かれます。
重曹泉は肌をしっとりなめらかにする美肌効果があり、入浴後は清涼感があります。
重炭酸土類泉は炎症を抑える効果があると言われています。
含有成分により「石膏泉」「芒硝泉」「正苦味泉」に分かれます。
それぞれ若干効能に違いがあるものの、どれも鎮静効果があり、痛みを和らげる作用があります。
また、月経障害や更年期障害など、女性に多く見られる症状にも効くとされています。
含アルミニウム泉
アルミニウムを主成分とする温泉で殺菌消毒作用があります。
肌のハリを回復させる効果があり、慢性的な皮膚疾患に良いとされ、また眼病にも効くと言われています。
含銅鉄泉
銅及び鉄を含む温泉。湧き出したときは無色透明だが、水中の金属分が空気に触れることによって酸化するため、褐色になるのが特徴です。
含鉄泉同様、月経障害・貧血に効果が期待できます。
硫黄泉
硫化水素ガスが含まれるため、卵が腐ったような独特のにおいと白濁したお湯の色が特徴です。
高血圧・高血糖・動脈硬化など生活習慣病に効くと言われているが、刺激が強い泉質なので病中病後で体力が落ちている人や乾燥肌の人は注意が必要です。
放射能泉
ごく微量の放射能は人体に悪影響を及ぼす可能性は小さく、むしろ免疫細胞を活性化させるため体に良いのではないかと考えられています。
塩化物泉
海水の成分と似ていて塩辛く無色透明の湯。よくあたたまり湯冷めがしにくいことから冷え性にも効果的です。
ズバリ、温泉って何?温泉の定義って?「源泉かけ流し」ってどういう意味?
体に効く!効果的で正しい温泉の入り方
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